新着情報

2024-01-03
TOPページ「今月の標語」を更新いたしました。
2023-05-30
TOPページを更新いたしました。
2022-05-31
TOPページ「大安寺より」を更新いたしました。
2021-05-11
TOPページ「今月の標語」を更新いたしました。
2021-05-11
大安寺たよりを更新いたしました。
2021-04-14
大安寺たよりを更新いたしました。
2021-04-14
境内案内に写真を追加いたしました。
2021-02-03
大安寺たよりを更新いたしました。
2021-02-03
住職徒然の想いに論文を掲載いたしました。
2020-11-30
12月1日10時30分より、岩手県臨済宗青年僧の会が年末助け合い募金として水沢を托鉢いたします。コロナ禍ではありますが、有志一同集い、密を避け感染に注意しながら社会に貢献したいと思います。
2020-10-26
TOPページ「今月の標語」を更新いたしました。
2020-10-26
TOPページ「大安寺より」を更新いたしました。
2020-07-14
TOPページ「大安寺より」を更新いたしました。
2020-07-14
TOPページ「標語」を更新いたしました。
2020-05-02
TOPページ「今月の標語」を更新いたしました。
2020-02-05
TOPページに「今月の標語」を追加いたしました。
2020-01-09
TOPページ「大安寺より」を更新いたしました。
2019-11-17
TOPページのスライド画像と「大安寺より」を更新いたしました。
2019-09-13
住職徒然の想いを更新いたしました。
2019-09-13
奥州市御朱印ランキング只今のところ9位です。
2019-07-29
大安寺の猫たちページを追加しました。
2019-07-25
永代供養塔建立についてのお知らせを掲載しました。
2019-07-25
奥州市御朱印ランキング只今のところ11位です。
2019-07-25
中庭の池に鯉を入れました。
2018-10-05
住職徒然の想いを更新いたしました。
2018-08-06
出土品についてのページを追加掲載いたしました。
2018-08-02
8月から多賀城市埋蔵文化財調査センターへ、留守政景公と宗利公の掛け軸を展示のためにお貸します。
2018-08-02
利府町郷土資料館へもお貸ししました。
2018-07-30
仙台市博物館は、伊達家の遺品を数多く所蔵しています。昨年、留守政景公の画幅を展示のためにお貸ししました。政景公は伊達政宗の叔父にあたります。
2018-07-25
当山水沢伊達(留守)家6代室千重墓より出土した女乗物についての弘前大学の発表「岩手県奥州市大安寺水沢伊達(留守)家6代室千重墓出土の女乗物について記者会見を行いました(弘前大学)」がありました。大変珍しい物とのことです。
2018-07-21
TOPページスライド画像を追加しました。
2018-07-19
住職徒然の想いページを追加しました。
2018-07-17
境内の写真を追加致しました。
2018-07-17
ホームページを開設致しました。

大安寺たより

今月の標語

降伏一切大魔最勝成就
(ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ)

大安寺本堂 右手は観音菩薩、左手は勢至菩薩、昭和四年に法隆寺金堂の薬師如来三尊を模写したものです。因みに法隆寺金堂は昭和二十四年に焼け落ち、障壁画は現在はありません。この模写は大変貴重な物です。



あけましておめでとうございます。昨年は除夜の鐘を突いて、新年早々に大般若祈祷会を厳修いたしました。今日3日、大般若祈祷会満散につき無事円成いたしました。しかしながら今年は正月早々から石川県の方では大震災が起こり、被災された方々が居られます。心よりお見舞い申し上げます。

禅宗ではお正月の三が日は、大般若経の転読を行って祈禱をいたします。

大般若経は、全部で六百巻ある大部の経典です。全部を読誦していると膨大な時間がかかるので、大般若波羅蜜多経巻第○○大唐三蔵法師玄奘奉詔訳と唱え、経典を広げパラパラと右三転左三転前一転読んで「降伏一切大魔最勝成就」と大声を出して唱えます。経中には般若心経の呪文、羯諦羯諦 ( ギャーテーギャーテー ) 波羅羯諦 ( ハーラーギャーテー ) 波羅僧羯諦 ( ハラソウギャーテー ) と唱えて転読するのです。そして、一切衆生全てのもの、国や世界や全ての人の平和や除災招福を祈願し、そして最後には回向をいたします。これが大般若祈祷会です。ここでは私の修行道場でもある円覚寺様より画像をお借りいたしました。

円覚寺様祈祷会風景

大安寺本堂では右手に逓代伝法仏祖名号、左手には十六善神の画幅を掲げます。因みにこの十六善神は仏法を守護する16柱の神様たちです。

①達哩底囉瑟吒/提頭頼吒神王(ダイズラダじんのう) धृतराष्ट्र/Dhrtarāshtra/ドリタラーシュトラ 持国天。四天王、東方守護
②禁毘嚕神王(キンビロじんのう) कुम्भीर/Kumbhīra/クンビーラ 金毘羅。ガンジス川の水運の神、薬師如来十二神将の筆頭。鰐、日本では蛇型。十二神将
③嚩日嚕神王(バサロじんのう) वज्र/Vajra/ヴァジュラ 金剛力士、仁王、執金剛神。金剛杵を執って仏法を守護する。十二神将
④迦尾嚕神王(カビロじんのう) कपिल/Kapila/カピラ? 聖仙?
⑤彌覩嚕神王(ミャキロじんのう) मिहिर/Mihira/ミヒラ 太陽神? 十二神将
⑥哆怒毘(ドンドビじんのう)神王 दण्डवत्/Dandavat/ダンダヴァット? 大軍勢を持つ者?
⑦阿儞嚕神王(アニロじんのう) अनिल/Anila/アニラ 風神(ヴァーユ)。原人プルシャの生気から生まれ、帝釈天と共に空界を占める。十二神将
⑧娑儞嚕神王(シャニロじんのう) शाण्डिल्य/Śāndilya/シャーンディリヤ 聖仙? 十二神将
⑨印捺嚕神王(インダロじんのう) इन्द्र/Indra/インドラ 帝釈天。金剛杵をもち雷を操る神々の王。十二神将
⑩波夷嚕神王(バイロじんのう) पज्र/Pajra/パジュラ 月の神? 十二神将
⑪摩尾嚕神王(マクロじんのう) महोरग/Mahoraga/マホーラガ 摩睺羅伽。帝釈天配下の大うわばみ。天龍八部衆、十二神将
⑫嬌尾嚕神王(クビロじんのう) गुपिल/Gupila/グピラ? 守護者?
⑬眞特嚕神王(シンダロじんのう) किंनर/Kimnara/キンナラ 緊那羅。美妙な音声をもち歌舞をなす帝釈天配下の楽神。天龍八部衆、十二神将
⑭嚩吒徒嚕神王(バタドロじんのう) भट्टधर/Bhattadhara/バッタダラ? 王の維持者?
⑮尾迦嚕神王(ビカロじんのう) विकराल/Vikarāla/ヴィカラーラ ドゥルガー。3つの目と10ないし18本の腕を持つ戦いの女神。十二神将
⑯倶吠嚕神王(クベイロじんのう) कुबेर/Kubera/クベーラ 毘沙門天/多聞天。富と財宝の神、夜叉族の王、北方守護。四天王

大般若経巻第五百七十八、所謂第十般若理趣分には、「所謂大貪等の最勝を成就すれば、大菩薩をして、大楽最勝を成就せしむ。大楽の最勝を成就すれば、大菩薩をして、一切如来の大覚の最勝を成就せしむ。一切如来の大覚の最勝を成就すれば、大菩薩をして、一切の大魔を降伏する最勝を成就せしむ。降伏一切大魔の最勝を成就すれば、大菩薩をして普大三界自在の最勝を成就せしむ。普大三界自在の最勝を成就すれば、大菩薩をして能く遺餘無く、有情界を抜き、一切有情を利益し、安楽して、畢竟大楽の最勝を成就せしむ。」とあります。「降伏一切大魔最勝成就(ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ)」とはこの意味です。

この妙利は満散に当たってお釈迦様、大聖文殊菩薩、普賢菩薩、般若会上の諸尊菩薩及び十六善神に回向します。そして、天界や地界水界の明霊、火神、今上天皇、大檀那、各各壇信徒の先祖霊辰を祈り、仏法興隆を願い四海安穏、五穀豊穣、除災招福を祈願し、山門鎮静、そして修行は滞りなく、般若の智と種智を円満にせんことを祈り奉ります。

只今、震災が起こり北陸の人々が正月早々寒空の中で罹災し苦しんで居られますが、いち早くこの苦難から解放されて、また元通りの生活ができるようにお祈りするわけです。それと共に、ウクライナやパレスチナで戦争が起こり、たくさんの人々が亡くなって居られます。どうか早く戦争が終わり、平和が訪れますようにと心から願わずには居られません。そういう意味でこの大般若祈祷会は非常に大切な行事ではないかと思います。大安寺住職 守拙 記

今月の標語

一子出家すれば九族天に生ず
 もし天に生ぜずんば、諸仏の妄言なり
 

黄檗希運禅師

臨済義玄禅師

お葬儀の時に炬火(松明)を投げて、法語を述べます。引導法語と言いますが、この典拠は黄檗希運(おうばくきうん)禅師に拠ると言われています。この儀式のことを下炬(あこ)または秉炬(ひんこ)と言います。黄檗希運禅師は、時代は晩唐の頃、唐王朝の統治能力が低下し、世の中は犯罪、飢饉、戦争といった社会不安が日々増す時代に活躍なされました。生まれは福建省で、身長は七尺の堂々たる体躯をしておられました。額には礼拝をして擦り付けたたために礼拝タコがあったと伝わっています。

福州の黄檗山にて出家。最初は浙江省の天台山にて学び、その後、百丈懐海禅師に参じて法を嗣ぎ、当時の宰相・裴休の請に応じて江西の黄檗寺に住しました。

黄檗の禅のスタイルは「本来無一物」を体現した六祖慧能禅師以来、「即心即仏」を説いた馬祖道一禅師、「独坐大雄峰」と標榜した百丈慧開禅師と続いた頓悟禅を継承し、日常底の中に徹底して仏法を見出そうとするものでした。

黄檗の門下に私達の宗祖、臨済義玄禅師を打出しました。臨済の語録、臨済録にはその際の経緯が書かれています。臨済は黄檗寺に来て3年、純粋に禅を修しておりましたが、黄檗禅師に参禅したことがありませんでした。そこで首座に参禅を勧められ、仏法とは何かを問いました。その問いが終わらぬうちに黄檗は臨済を棒で打ち据えました。3回も同じ問いを発しましたが、その都度3度棒で打ち据えられました。訳が分からぬまま臨済は黄檗の元を去ったのでした。

その後、高安大愚禅師の下に参じ、臨済は大悟への契機を得ますが、大愚はあくまで、お前の師は黄檗だと主張したため臨済は黄檗を再訪し、黄檗の法を嗣ぐことになったのです。

さて、この「一子出家すれば九族天に生ず」の語の由来は、次のような故事に基づいています。黄檗希運禅師は出家した身であり、大悟するまでは俗縁を断ち、情に引かれるのを避けるために、故郷に居る母に安否を知らせませんでした。母はわが子希運の安否を何とか知りたい一心で福清渡という河の渡しで旅籠を始めていました。その旅籠で旅人の足を洗うことにしていました。一説には希運禅師の足には大きな瘤や或いは"あざ"があったと言われています。目の悪かった母はその瘤を手掛かりに我が子を見つけるつもりでした。百丈慧開禅師の元で大悟した希運は故郷に至り、密かに母に会いました。当然、母はこの旅人の足も洗ったのでしたが、希運は片方の足を二度出して洗い、我が子であることを気付かせずに名も告げず密かに旅籠を後にしたのでした。その後、ある僧が「今のお坊様は希運禅師だったよ」と教え、その僧が我が子希運であると知った母は希運を急いで追いかけましたが、目の悪かった母は福清河に落ちて溺死してしまいました。その情景を目の当たりにしていた希運は船上から母を探し、「一子出家すれば九族天に生ず、もし天に生ぜずんば、諸仏の妄言なり」と唱え、炬火を投げて燃やしました。両岸の人々はその母が火炎の中で大光明に乗して天宮に上生するのを見たのでした。この故事は「韻府群玉」に記されています。

なんと悲しい話でしょうか。私も出家の身でありますが、家を捨てて出家する当時の心境が甦ってまいります。学生時代に私は禅の道場(武蔵野の般若道場)に居りましたが、苧坂光龍老師がこの黄檗禅師の故事を話される時、いつもこの談になると感極まって涙を流して嗚咽されるのでした。老師は大悟を徹底した人であり、決して情に流れる人ではありませんでしたが、純粋にその話に一昧となり煩悩即菩提と純粋禅を挙揚しておられました。私もまたその話に感動し心打ち震える思いをしたものでした。

臨済録

住職筆

昨年の教区報に掲載された住職筆の「鯉」

直心是道場

最近は体調が思わしくなく、絵を描くこともしておりませんが、昨年描いた達磨さんの絵を掛け軸にしてみました。
直心是道場、真っ直ぐな心そのものが禅の教えであり、道場であるということです。

瑞巌寺100世洞水東初禅師展

瑞巌寺100世洞水東初禅師展 -没後350年を記念して- が開催されております。松島の瑞巌寺にて9月15日~11月30日です。我が大安寺より、正輪寺殿像をお貸しいたしました。どうぞお出かけくださればと思います。

正輪寺殿は伊達宗直(1626~63)の法号。水沢伊達家三代・留守氏二十代。大安寺は留守家の菩提寺で、円福寺九十三世・実堂宗中の開山。

この画幅に洞水東初禅師の賛がある。

特別展「みちのく 武士が愛した絵画」

東北歴史博物館で開催されている、特別展「みちのく 武士が愛した絵画」へ大安寺から三幅お貸しいたしました。留守政景及び殉死者像、伊達(留守)宗利および殉死者像、伊達村福像の三点です。

機会のある方はどうぞ、東北歴史博物館へお出かけください。

花まつり -お釈迦様の誕生日-

4月8日はお釈迦様の誕生日でした。この絵は菜の花とお釈迦様の誕生の図です。

天上天下唯我独尊、お釈迦様は生まれてすぐ7歩歩いて、「天上天下唯我独尊」と言われたそうです。恐るべきスーパーベイビーですね。誰もそういったことを言う者は居ない、お釈迦様なればこその言葉ではないでしょうか。

ご報告

今年は大雪で屋根の銅葺き瓦の鬼飾りが10箇所ほど落ちました。雪の重みで思わぬ災難でした。やっと新品の銅葺き鬼飾りができました。これがその一部の写真です。総額200万円ほどの出費に相成りました。寺院仏閣社寺の造り物は特殊な技術が要るので、普通の物よりも経費が掛かるようです。(心ある方はどうぞ寄付、御志納お願いいたします。)

牡丹

牡丹も咲き始めました。牡丹も同じく雪の重みで枝が数本折れていました。花泉の牡丹園で4株ほど牡丹を購入して参りました。今年も綺麗に咲いてくれるものと思います。

標語

山は呼ぶ万歳の声

山は山そのものが清浄法身仏の顕現、宇宙の大生命の顕現の相であると感じさせる世界なのである。山は常に清浄法身仏としての説法を垂れ給いて、人をして仏の世界に身も心も投げ入れてくる者に「おめでとう!おめでとう!」「万歳!万歳!万歳!」の声を上げて祝福してくれていたのだ。その法身仏の万歳を味わいたいものである。
中国北宋時代の詩人蘇東坡は、禅の修行をして悟りを得た人です。その悟りの時の投機の偈に渓声便是広長舌(けいせいすなわちこれこうちょうぜつ)、山色豈非清浄身(さんしきあにしょうじょうしんにあらざらんや)、夜来八万四千偈(やらいはちまんしせんのげ)、他日如何人挙似(たじついかんがひとにこじせん)というものがあります。この偈も上の偈の消息と境涯を表したものではないでしょうか。
住職筆「達磨」

雪の大安寺中庭

去年の暮れから雪が続いています。画像は今朝の大安寺の中庭の風景です。本堂の銅葺き屋根の鬼飾りが落ちたり、雨樋が落ちたりしました。桜の枝や椿、楡の木も折れてしまいました。

驚くべきことに、つららが氷柱に変わっていました。今年一番の寒さ、-18℃にもなりました。本堂のコーヒーメーカーも壊れました。

私は熊本出身ですが、この寒さはつらいものがあります。若いときは北海道に居ましたが、年を取るとなかなか身体に堪えます。若いときは-20℃でも平気でした。手足が痛くて大変でしたが、我慢できました。今は我慢できません。

今年の寒さの厳しさはひとしおです。皆様もこのコロナの時代、風邪などひかないようにお気を付けください。

成道会

住職筆 釈迦苦行像

掛け軸にしました

12月8日はお釈迦様の成道会です。インド・ブッダガヤの菩提樹の下で1週間瞑想し、明けの明星を見てお悟りを開かれたのです。

それまでは飲まず食わずの苦行の末に、今まで歩まれた生きるか死ぬかの厳しい苦行を捨てて、苦行もいけない、楽行もいけない、中道を初めて歩まれました。尼蓮禅河のほとりで、スジャータより乳粥を供養され、滋養をつけて、菩提樹の下に坐り、瞑想し禅定に入られたのでした。

禅定とはヨガのことです。ヨガ瞑想の末に遂に涅槃に入られたのです。涅槃とはニルヴァーナです。あらゆる煩悩の束縛を脱却し、真空の境地に入ることを指します。

この図はガンダーラ美術の極地、お釈迦様の苦行像であります。この身体こそお釈迦様がお悟りを開かれた当時の精神と肉体の極地を表しているのです。

住職筆 山葡萄

今年も11月になろうとしています。今年は、どうも新型コロナウイルスの災いの1年になりそうですね。早くこの窮地から脱却して新しい年を迎えたいものですが、まだまだ用心怠りなく今年を過してまいりたいものです。

念彼観音力

新型コロナウイルスの影響が拡大しております。4月に非常事態宣言も出されましたが、終息を見ないまま5月に延長されました。大安寺もそうですが、皆様の生活も一変しました。経済的にも困窮される方が多いと思いますが、六波羅蜜にもあるように忍辱(にんにく)が肝要です。忍辱とは忍耐すること。今は忍耐の時。この困難を共に乗り越えていきましょう。
 このコロナウイルスは中国では新型冠状病毒と言います。武漢から発生したウイルスですが、今は全世界に蔓延しております。スペイン風邪以来の大きな流行になって、世界的恐慌に及ぼうとしております。
 ウイルスは古来、生物と共存し、或いは生物の細胞の進化発展に寄与していると科学的には議論されています。生物であるのか、生物でないのか、この議論もなされています。この新型コロナウイルスは、SARS COV2と言い、SARSコロナウイルスの新型です。非常に感染力が強く、武漢のコウモリ由来と考えられておりますが、また一部には武漢の生物科学研究所に於いて漏出した疑いが強いと言われております。ウイルスにはDNAウイルス、RNAウイルスがありますが、このウイルスはRNAウイルスであって生物に寄生し、生物の資質を利用してRNAポリミラーゼによって増殖し、出生していくものです。非常に危険性の高いウイルスでありますが、何とか現代科学の技術を持って駆逐したいものであります。今の分子生物学、医学薬学等の技術からすれば必ずや抗ウイルス薬、抗体薬、分子標的薬が開発されるものと思っております。また近いうちにワクチンの開発も期待される訳ですが、早期の開発を願いたいものです。
 そしてこういう不安な時に人間として虚しい状況ではありますが、観音様の教え、観音様の信仰を持って自らの心を整えていきたいものです。念彼観音力と唱えましょう。そうすれば必ずや観音様は私達の声を聞き、救っていただけるものと信じております。観音経の世尊偈に能伏災風火とあります。この意味は、観音様の名を唱えれば、或いは敬供礼拝すれば必ずや願いが叶い、窮地を脱することができるとあります。このコロナウイルスの災いの時に、どうぞ皆様も観音様の名を唱え、或いは礼拝し、自らの心を整えれば、必ず観音様は皆様の声を聞き届けてくれると信じております。観世音菩薩とは世の中の音を見る菩薩様です。音が見える訳です。観自在菩薩です。自在に見ることができる訳です。観音様は私達の声を見ることができる、何故か。自在ですから。自在の神通力がある訳です。世音とは一切衆生の悩み、苦しみ、或いは悲しみ、願い、希望の声を聞き、その願いを叶えてくれる菩薩様です。きっとこのコロナの災難の時にも助けていただけるものと思います。

住職筆 桜

今年は新型コロナウイルスの影響で、満開に咲いた桜も堪能することができませんでしたね。しかし大安寺の桜は、相も変わらず年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからずて素晴らしく咲いて素晴らしく散っていきました。来年はコロナの影響も終息しているかと思います。来年こそは思い切り桜を楽しみたいですね。

住職筆 大仏像

13年位前に描いた大仏様の油絵です。
毘盧遮那仏
最近は油絵を描いていないので、暇があったら仏像をモチーフにした大きな油絵を描きたいものですね。一辺165cmくらいの100号の大作です。

永代供養塔建立のお知らせ

令和に入り、母子観音菩薩像と永代供養塔を建立いたしました。春秋彼岸会とお盆に、年三回懇ろにご供養いたします。

身寄りがなく永代供養をご希望の方は、これで安心できると思います。最近はお身内が都会に出る方も多く、将来の先祖代々のご供養も出来ない方が増えているのではないでしょうか。そのような檀家さんの希望に添えるように、新たに立派な観音様と永代供養塔を建立いたしました。

母子観音像は昭和の禅僧、大森曹玄老師ゆかりのものです。一基ずつ陶器にお入れし、ご安置いたします。

大安寺について

大安寺は臨済宗妙心寺派のお寺です。開山さんは松島瑞巌寺の住職だった實堂宗中禅師です。開基は、留守政景公。戦国の武将、伊達政宗の叔父にあたります。様々な武勲と有名を馳せた戦国武将です。

その後、宗利君から江戸末期まで続きました。

上の画像は留守家代々の菩提墓地、下は政景公とその殉死4名の掛け軸です。

これを仙台市博物館へ昨年お貸ししました。また、今年は利府の資料館へお貸ししました。

来月からは、多賀城市の展示会にお貸しする予定です。

政景公は利府に居を構え、宮城県とは非常に縁の深い関係にあります。

大安寺開創の因縁

大安寺は留守家の菩提寺。留守政景公は、利府に城を構えていましたが、伊達家の所領配置換えと共に、一ノ関の機織山に移り、そこで没しました。追善のために、十五代宗利君が大安寺を創建。

留守氏の歴史は鎌倉時代に遡り、奥州の名族であった留守氏は、宮城県北東部を治めた代表的な戦国領主でした。政景は、輝宗の弟にあたり、伊達政宗とは叔父・甥の関係にありました。政景は伊達家から留守家に入嗣し、留守家をまとめました。

政景は、伊達家にあって獅子奮迅の活躍を見せ、名代を務めたり、時に軍勢の大将を任されるなど、伊達家の中にあっても重鎮でした。政景の子である宗利君は、伊胆郡現水沢へと移り、水沢伊達氏の祖となりました。

大安寺には大桜をはじめ、様々な桜の木が生い茂り、池泉回遊式庭園もあり、四季折々の花を咲かせています。

紅葉の頃には、紅葉の参道も色付き見頃となります。ぜひご参拝ください。

御朱印について

最近は、御朱印ブームで観音様巡りが流行しているそうです。

大安寺もたくさんの御朱印帳記帳の方がお見えになります。

大安寺の本尊様は、大慈大悲救苦観世音菩薩様です。聖観世音菩薩とも申されます。

観世音菩薩とは、玄奘三蔵法師訳経によれば観自在菩薩、鳩摩羅什法師訳経によれば観世音菩薩と申されます。梵語にはアバロキテーシュバーラ菩薩。

その意味するところは、世間の衆生の苦しみや悲しみ怒り嘆きの声と音をよく聞き取り、菩薩を信ずる全ての者を慈悲の心によって救い、悟りの道へと導く尊い菩薩様です。これ故に、観音と名付けられています。

だからこそ観音信仰が人口に膾炙し、広く流布しているわけです。昔から観音様は、衆生即ち大衆から親しまれ、愛されてきたのです。

写経会

毎月一日、写経の会を行っております。般若心経を謹写して日々の忙しい生活から解放されて、月に一回心の落ち着きと安らぎを求めてみませんか。

どなたでも気軽にお越しいただけますので、是非ご参加ください。中庭を望みながら、精神統一にもなりますよ。